今日は写真機のマウントアダプタなるものの独り言です。
マウントアダプタとは異種の樹木を接ぎ木する際に必要な接着剤のようなものです。
先日かねてから手に入れたかった、あるメーカのボディに他社メーカのレンズを
着けるための「マウントアダプタ」を発注しました。今までにもマウントアダプタは
いくつか購入しては手放し、しばらくするとまた熱が出て購入し、すぐに熱が冷めるを
繰り返してきました。簡単に言えば筆者が飽きっぽいということになります。
ここからは筆者の独断と偏見と推測と屁理屈です。
フィルムの写真機を使用していた頃は、所謂レンズ専業メーカが有名写真機メーカの
ボディに安価なレンズを供給し、これを着けさせんがために存在したように記憶して
おります。ちなみに写真機のボディとレンズの結合部分は「マウント」と呼ばれて
います。
この専業メーカレンズは数多くの写真機メーカに対応すればするほど商売がし易く
なるわけですが、各写真機メーカ毎にマウントは異なります。レンズの生産を考えた
場合、生産ラインはシンプルな方が良いわけで、何本売れるか分からないレンズの
ために複数のラインを用意すると安価なレンズは作れなくなります。
そこで、考えられたのがマウントアダプタではなかったかと思うわけです。
かく言う筆者も安価なレンズとマウントアダプタを持っておりました(まだ筆者が
学生でフィルムカメラしかなかった時代のことです)。このレンズを購入した動機は
お金がなかったからに他ならないわけですが、便利なズームレンズを手に入れること
ができましたので嬉々とした記憶があります。
この辺りを書き続けますと筆者の知識ではとても足りませんので、他の方に筆を
譲ります。
とにもかくにも「マウントアダプタ」というのは写真機好きにとっては剥がせば
元に戻る「魔法の接着剤」なのです。
さて、話を元に戻します。
筆者が長年使ってきた写真機およびレンズのメーカは生産を中止してしまいました。
その後の修理なども2015年を持って終了となります。特に玄人好みと言うわけでは
ないのですが、デジタル時代に対応できなかったメーカと言えるかもしれません。
しかし今でもフィルム写真機をデジタル写真機にしてくれる、筆者にとってはまさに
女神のようなメーカがあるのです。ただしこのメーカはフィルムに相当する部分のみ
を作っているだけで、ご本尊である写真機及びレンズは修理をしてくれることは
ありません。これに備えて写真機本体とレンズを複数揃えることで延命を図っている
のが筆者の現状でした(もちろんsecond-handですが)。そしてこれらさえも潰えた時に
備えて、別のメーカの写真機とレンズを一揃えしておりました。
写真機システムの中で最も壊れやすいのは写真機本体です。恐らくレンズの方が
寿命は長いと考えます(理由は駆動速度が低いからです)。
このsecond-handのレンズが一揃えした件の写真機に装着できれば、こんな嬉しいことは
ないのですが、両者は創業当時からライバルとして永く君臨してきたメーカ同士でした
ので、これは「あり得ない」ことです。友人とは「これにこれが着けられればなぁ」
などと冗談で話していたのです。
ある日人気のSNSに戯れ言をと思って覗いてみますと、生産中止をしたブランド名が
目にとまりました。
「ん?」
「まさか…ぃや、これは所謂ツリというヤツだな(苦笑)しかも英語だし…」
しかし、ここでいつもの悪い癖が出ます。思わず青字で書かれた文字をクリック…
ブラウザ上部の青い線が徐々に左から右へ伸びて行きます。
「えっ、うわっ、なにこれっ、うそっ、やだぁ(つづく)」
ホンモノでした。現行メーカがかつてのライバルメーカのレンズを装着できるマウント
アダプタを発売を発表したのです。しかもオートフォーカスまで利くではありませんか。
早速これを売っているお店をグーグル先生にお尋ねします。有りましたよ。懇意にして
戴いているお店に。
半年に及ぶ長考の末、先日ついに発注と至ったわけです。
これだけ夢見たモノになぜ長考を要したかはご想像のとおりです。
接着剤にしては如何なものかと…
明日、到着予定です。
注)記事は家庭内でのプレゼンテーションの抜粋ですが、
安易に使用すると接着剤が剥がれる可能性があります。
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