これほど短期間で投稿をするのはおそらく初めてのことです。
何故かと云えば、いろいろやるべきことをこなしまして今日は時間を持て余しているからに他なりません。そこで何を書こうかと思案しましたところ、「手書き」について留めておこうと思った次第です。
少し前までは仕事のことなどを書き留める時ははほとんどMicrosoftさま謹製のOneNoteなどを使っておりましたが、業務上「サイン」が必要になる場面というのがいまだにありまして、字が下手だなと思ったり、手紙を書くのに字が書けない(特に漢字)ことが増えてきました。こんなことがしばらく続いた結果、ある日定期巡回中(百貨店等をブラブラすることの呼称)大変ステキな筆記具を発見するに至りました。
Montblancさま謹製、その名もMontblanc Mです。Montblancさまにおいては少し風変わりなデザインに惹かれ、約2年前に購入に至ったと記憶しております。デザインされた方はAppleの製品にも関わられたMarc Newsonさまです。このデザインと「ローラーボール」という水性のボールペンのようなもの(この辺りは詳しくありませんです)の書き味により、今では手離せない筆記具となっております。少し下心もありますが、クライアントさまの前でこの筆記具を使いますと少し話が弾みますこと請け合いです。
この筆記具を購入する際に、まぁ当然試し書きをするわけですが、筆者の仕事柄図形を描くことが多いことから、おそらく字を一文字も書かず図形を描いたので、Montblancの店員さまが大層不思議そうな顔をされておりました。お陰でリフィルを求めに行きますと「あぁ、あの時の…」という状態になっており、色だけ申し上げればリフィルを出していただけるという状態になっており、、、少し嬉しいです。
ここまでは「M」を購入・使用場面などのお話をさせていただきましたが、珍しく本日は少々長文となります。
もう一つ古い筆記具のお話を続けさせていただきます。
Montblancさま謹製の筆記具は実は上記のものが初めてではございません。話の順番が難しいのですが、筆者が高校生の頃、父が海外出張でドイツに行くので「何か欲しいものを買ってきてやる」との言を受け、「万年筆」を頼みました。当時筆者は筆記具に特段の拘りはなく、漫然と「万年筆」というものに憧れのようなものを持っていたと思い起こされます。当時好んで読んでいた作家の直筆原稿などを目にして、「万年筆って使ってみたい」程度のものです…。そして父はドイツを起源とするこのMontblancさまの万年筆を土産としてくれました。
手に入れてからしばらくは何を書くにもこの万年筆を使っていましたが、大学以降はほとんど使うこともなく、化粧箱に入ったまま死蔵しておりました。筆者が独立した生計を建て、引っ越し支度をする度に、この化粧箱が現れるのですが「もう使えなくなっているだろう」と勝手な言い訳をしつつも、何故か廃棄だけは免れておりました。
上記の「M」を購入した際に、店員さまに「古い使っていない万年筆があるのですが…」と申し上げますと、「メンテナンスすればまた使えますので、是非お持ちください」というお言葉をいただきました。
実を申し上げますと、昨年父が他界し、しばらくの間かなりバタバタとしておりました。先日ふと「親父に買ってもらった万年筆があったなぁ」「治せるかなぁ」と思い立ち、「M」のリフィルを購入するついでに件の万年筆を持っていきますと、店員さまから「必ず治ります。創業期からの最もオーソドックスなモデルですから、必ず治ります」とのお言葉いただき、修理をお願いいたしました。数週間後の昨日、手元に戻りました。
久しぶりの万年筆、とても書き味が柔らかく手に馴染みます。

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