仕事場を変えてから早くも半年が経とうとしています。
今まで筆者が生業としてきたものは大規模なモノが多いため、
少数の人間ではとても完遂できるものではなく、各分野のエキスパートととの
協業が必要です。筆者もそのエキスパートの末席を戴いてきたわけです。
だいたい、このような協業が必要なプロジェクトというのは「業際」に落とし穴ができます。
もちろん一般的に言われていることではありますが、肌感覚で理解できているつもりです。
つまり、よくあることですが「自分の業務範囲はここまで。他は知りません。」ということ。
これ一見正論です。筆者もそう思います。
いえ、一見ではなく、まさに正論です。
ただ、この国においては(大きく出ました。筆者の乏しい経験の中では)、
「マルチプレーヤー」が好まれる土壌があるように感じます(まず間違えないと思います)。
「マルチプレーヤー」って格好良いですよね…何でもできるんですから…。
しかし、何でもできる「マルチプレーヤー」という方を筆者は見たことがありません。
あまりこういうことは口にしたくないのですが、「何もできないマルチプレーヤー」は
たくさん見てきました。おそらくこの国におけるマルチプレーヤーって
「エキスパートをうまく使いながら、プロジェクトをまとめ上げられるヒト」ということ
なのでしょう。
この国以外では、「プロジェクトマネージャー」って言われている業種ですね。
物の本でしか読んだことがないのですが、「プロジェクトを完遂する」ために
体系的な管理を行うのが、お仕事のようです(今となっては古い手法かもしれません)。
少しこの国の「マルチプレーヤー」に似ているところがありますが、決定的に異なる点が
あります。
それは
" respect "
です。
これについて書き始めると「いやらしい」ことになるので、やめておきます。
ただ一言だけ。
" expert judgement "
という言葉があることを知っておいた方が良いです。
この国の「プロジェクトマネージャーさん」。