2014年3月23日日曜日

再び ー その1

一つのきっかけからまたギターを弾き始めました。
クラシックギターです。

中学一年生から近所の友達と弟がギターを習いたいと言い始め、
これに巻き込まれる形でいやいや始めました。
当時、音楽には全く興味はなく、ましてや自分で演奏するなんて
考えもしませんでした。

始めた頃は当然楽譜は読めませんし、第一学校の音楽の授業などは
つまらなくてつまらなくて(他の教科も同じですが…)、特に音楽の
教師とのソリが合わなくて(以前にも同じ台詞があったような…)
音楽の基本事項を全く知らないまま、半ば強制的に近所のギター教室に
通わされる羽目になったのです。

筆者が通っていたギター教室は、個人レッスンのみの、かなりプロ志向の
強い人達が集まっていたように記憶しています。その多くは大学生で
筆者にとってはもの凄く「おにいさん」な人達だったわけです。

高校生になると「合宿」への参加許可が下りるようになります。
夏休みを利用して遠出をし、一日10時間くらいひたすら練習し続けるという
それはもう過酷なものでした。
クラシックギターというのは右手の爪で弾くわけですが、爪が削れてくるほどの
練習を一週間ほど続けます(ちなみに爪は瞬間接着剤で固めていました)。

そうは言いながら、夜は食事をしながら当然のごとく飲むわけですが…
ここで「おにいさん」達から人生の処し方なども学んだのでしょう。


この頃は普通の6弦ギターを弾いていました。もちろん親に買ってもらった、三万円の
ギター(ケース付き)でした。

筆者の師匠は「バッハ弾き」でリサイタルではバッハのリュート組曲全曲演奏を
やったお方です。非常に厳格な演奏で、これが筆者の好みでした。
やがて師匠はバッハのリュート組曲をより原曲に近い形で弾くために11弦ギターを
導入しました。

この11弦ギターに筆者も惚れてしまったのが、ギターを弾かなくなるきっかけに
なりました。


ギターに惚れてギターを弾かなくなるというのは何事かと言いますと、長くなりますので
また今度お話しさせていただきます。